2016.11.25 Friday
レザーのエイジングのこと。
最近、他のスタッフがブログを書くとき、みんな自己紹介から入るようになってきたので、僕も自己紹介から入ることにしたシマダです。
ピンとこない方、ラフテールのスタッフの坊主&ヒゲ&デブです。
今後ともよろしくお願いいたします。
昨日の雪もあって気分はすっかり冬ですね。
直営店もクリスマス仕様なんですが、寒さも相まって早くも年末気分が盛り上がってきてます。
僕の中で。
さて、最近ご無沙汰気味の常連O君がご来店。
彼、チワウレザースウォレットの記念すべき第一号なんです。
何度か修理の手を入れつつ、大事に使ってくれているようでした。
いい艶が出てます。
この艶は使わない事には出ないんですよね。
早く飴色にしたいと、頻繁かつ大量にオイルを塗りこむ方がいらっしゃいますが、実はご法度。
オイルを塗ると確かに色は濃くなりますが、オイルを塗るだけでは飴色になりません。
黒ずんだ茶色になるだけです。
艶は、ポケットに何度も何度も出し入れした時の摩擦で出てきます。
学生服ってお尻とか背中の部分がテカっちゃいますよね。
あれと同じで、表面の繊維が摩擦で潰れて艶が出るんです。
その上、オイルを塗りすぎると故障やダメージの原因にもなります。
革やファスナーにオイルが染み込み過ぎてふやけてしまうんです。
そうなると、ジーンズのインディゴが革に移って黒ずんできたりします。
酷い時は、吟面(革の表面)がふやけて剥がれてくることもあります。
一度剥がれた吟面は再生しないので、いくら使い込んでも二度と艶は出せません・・・・
革だけじゃなく、ファスナーにもダメージが出ます。
ファスナーの布の部分がふやけて破れやすくなるんです。
ウォレットのファスナーが1年程度で破れてしまうトラブルは、オイルの塗り過ぎが原因の場合が多いようです。
ウォレットのオイルアップは、3ヶ月〜半年に一回、薄ーく塗る程度で十分です。
塗りすぎる位なら、一切何にもしない方がいいくらいです。
大事にするがあまり、逆にダメにすることが無いようお気を付けください。
メンテナンスについて質問されると止まらなくなるシマダでした。